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境川リュウノヒゲモの繁茂について

2022年11月3日

⭐️リュウノヒゲモについて
「境川の水面が草に覆われている」最近こんなご相談を複数頂いております。
“新橋から西水門または江川橋付近で、ひどい時は一面が水草に覆われて(この写真はまだきれいな方です)その水草にゴミが絡まり水も濁って見える、船も通れないし、景観も良くないので除去をして欲しい。”
皆さん同じような事を仰り、この状況について千葉県生物多様性センターと話をしました。
この水草はヒムロムシ科の「リュウノヒゲモ」という植物で、沈水性の多年生草本で、千葉県レッドリストの中の「C判定」に値する、「要保護生物」であることがわかりました。
すなわち要保護生物は、個体数が少なく生息生育環境が限られているため、放置すれば著しい個体数の減少が避けられないと「個体数を減少させる影響及び要因は、最小限にとどめる必要がある」とのことです。

 

⭐️レッドリストとC判定について
千葉県では生物多様性の確保と言う観点から、県内における絶滅のおそれのある、野生生物の現状と保護のあり方を明らかにした、千葉県の保護上重要な野生生物「千葉県レッドデータブック」を概ね10年ごとに作成しています。
また、生物多様性の様相は、時間の経過に伴い大きく変化することから、最新の状況を反映させるべく、概ね5年の間隔で改定を行う「千葉県レッドデータリスト」と言うものもあります。
10年ごとのレッドデータブックでは「B判定」、5年ごとのレッドデータリストでは「C判定」へと変わりました。
※B判定は重要保護生物、C判定は要保護生物。

 

⭐️今後の対策について
以前はB判定の重要保護生物でしたので、個体数を確保するために、個体を減少させる影響や要因がある場合は、その要因を排除しなければいけないと、リュウノヒゲモは「簡単に除去できるものではないのでは」との話もありました。
しかし、今はC判定の要保護生物となり、個体数を減少させる影響や要因を、最小限にとどめることができれば除去はオッケーと言う事を確認しました。
今後は、千葉県県土整備部と環境生活部、そして浦安市のご協力もいただきながら、どこまでが除去できるのか議論し、皆様が安全に水辺に親しめるようベストを尽くして参ります。

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